名前¶

File::CounterFile - 永続的なカウンタ・クラス

概要¶

 use File::CounterFile;
 $c = File::CounterFile->new("COUNTER", "aa00");

 $id = $c->inc;
 open(F, ">F$id");

説明¶

このモジュールは永続的なカウンタ・クラスを実装します。それぞれのカウンタはファイルシステムでの別々のファイルによって表されます。ファイルのロックが適用されます。そのため複数のプロセスが同じカウンタに同時にカウンタを破壊する危険もなくアクセスしようとすることができます。

オブジェクトのコンストラクタ(new)に最初のパラメータとしてファイル名を与えることができます。存在しなければ、そのファイルは作成されます。

もしファイル名が"/"や"."ではじまらなければ、$File::CounterFile::DEFAULT_DIR からの相対位置にあるファイルと解釈されます。この変数のデフォルト値は環境変数 TMPDIRあるいは環境変数が定義されていなければ/usr/tmpにより初期化されます。カウンタを作成する前に、この変数に別の値を代入したいかもしれません。

コンストラクタに2番目のパラメータを渡すと、それは新しいカウンタの初期値を設定します。このパラメータはファイルが作成されるとき (つまり呼び出される前には存在しない）だけ、効力があります

inc()メソッドを呼ぶと、カウンタの値を１つ増やします。dec()を呼ぶと、カウンタの値は減少します。どちらの場合も、新しい値が返されます。 dec()は数値(数字のみ）のカウンタにのみ機能します。

カウンタの値を（増やすことなく）、value()メソッドを使うことにより見ることが出来ます。

カウンタはlock() と unlock() メソッドでロックし、アンロックすることができます。常にカウンタを更新するという必要がないので、カウンタがロックされていると値の増加と取り出しがより速くなります。カウンタがロックされているかをlocked()メソッドを使って問い合わせることができます。

File::CounterFileオブジェクトへの演算子のオーバーロードされたインターフェースもあります。つまり++演算子をカウンタを増加させるために、--演算子を減少させるために使うことが出来ます。そしてカウンタを直接文字列に入れることが出来ます。

著作権(COPYRIGHT)¶

This library is free software; you can redistribute it and/or modify it under the same terms as Perl itself.

作者¶

Gisle Aas <[email protected]>