名前¶
MooseX::Getopt - コマンドライン引数を処理するためのロール
概要¶
## In your class
package My::App;
use Moose;
with 'MooseX::Getopt';
has 'out' => (is => 'rw', isa => 'Str', required => 1);
has 'in' => (is => 'rw', isa => 'Str', required => 1);
# ... rest of the class here
## in your script
#!/usr/bin/perl
use My::App;
my $app = My::App->new_with_options();
# ... rest of the script here
## on the command line
% perl my_app_script.pl -in file.input -out file.dump
説明¶
このロールはコマンドライン引数からオブジェクトを生成するための代替コンストラクタを提供します。
このモジュールはオブジェクトのアトリビュートの定義を元に可能な限り自然にコマンドライン引数からその値の初期値を設定します。アトリビュートの名前はコマンドライン引数の名前となり、そのアトリビュートに型制約がある場合はそれを使用してGetopt::Long
の設定がなされます。
この挙動についてさらに細かい設定を行いたい場合はMooseX::Getopt::Meta::Attribute::Traitか、:<MooseX::Getopt::Meta::Attribute>を参照してください。
特定のアトリビュートをコマンドライン引数から設定不可能にしたい場合はMooseX::Getopt::Meta::Attribute::Trait::NoGetoptかMooseX::Getopt::Meta::Attribute::NoGetoptを参照してください。
また、デフォルトではアンダースコア(「_」)で始まるアトリビュートはアトリビュートのメタクラスにMooseX::Getopt::Meta::Attributeが指定されていない限りはコマンドラインからの処理がされません。そのようなアトリビュートのアクセッサもアンダースコア付きにしたくない場合は以下のようにできます:
# 読み込み/書き込みアトリビュートの場合
has '_foo' => (accessor => 'foo', ...);
# 読み込み専用アトリビュートの場合
has '_bar' => (reader => 'bar', ...);
このようにすることでGetoptは--foo引数を適用しなくなりますが、foo
メソッドは使用できるようになります。
もし該当クラスがMooseX::SimpleConfigのようなMooseX::ConfigFromFileベースの設定ファイルを使うロールを使用している場合は、MooseX::Getoptのnew_with_options
は--configfile
引数(もしくはconfigfileアトリビュートに渡された値)に指定された内容を読み込みます。
オプションはコマンドライン、設定ファイル、そしてnew_with_options
に渡された引数の順番で適用されます。
サポートされる型制約¶
- Bool
-
Bool型はGetopt::Longの論理値オプションとして認識されます。以下のような場合
has 'verbose' => (is => 'rw', isa => 'Bool');
はGetopt::Longの
verbose!
と同等として扱われ、以下のようなコマンドライン引数として指定できるようになります:% my_script.pl --verbose % my_script.pl --noverbose
- Int, Float, Str
-
これらの型はそれぞれGetopt::Longの
=i
、=f
、=s
として処理されます。 - ArrayRef
-
ArrayRef型は複数回指定可能な引数として処理されます。例えば以下の場合、
has 'include' => ( is => 'rw', isa => 'ArrayRef', default => sub { [] } );
Getopt::Long
にはincludes=s@
として扱われ、以下のようにコマンドラインから指定することが可能になります:% my_script.pl --include /usr/lib --include /usr/local/lib
- HashRef
-
HashRef型はGetopt::Longのハッシュ型引数として扱われ、
名前=値
のペアを指定できるようになります。例えば以下の場合、has 'define' => ( is => 'rw', isa => 'HashRef', default => sub { {} } );
Getopt::Long
にはdefine=s%
として扱われ、以下のようにコマンドラインから指定することが可能になります:% my_script.pl --define os=linux --define vendor=debian
カスタム型制約¶
カスタムな型制約を引数スペックにマップする事も可能です。まず以下のように型制約を作成します:
use Scalar::Util qw(looks_like_number);
subtype 'ArrayOfInts' # 整数リスト
=> as 'ArrayRef'
=> where { scalar (grep { looks_like_number($_) } @$_) };
その後、引数スペックへのマッピングを登録します:
MooseX::Getopt::OptionTypeMap->add_option_type_to_map(
'ArrayOfInts' => '=i@'
);
このようにすることでこの型を使ったアトリビュートは新たに登録された引数スペックを使うようになります。
has 'nums' => (
is => 'ro',
isa => 'ArrayOfInts',
default => sub { [0] }
);
上記アトリビュートは、以下のコマンドライン引数から取得可能になります:
% my_script.pl --nums 5 --nums 88 --nums 199
この例は非常にシンプルな物ですが、ちょっと想像力を使えば複雑なバリデーションを絡めた引数も設定することができます。注意すべき点はGetopt::Longのバリデーションとアトリビュートのバリデーションをうまくバランスを保って組み合わせる事です。
もちろん、より良い例があればドキュメントに追加しますのでお知らせください :)
型制約の推測¶
上記「サポートされる型制約」の項で紹介した型のsubtypeとしてカスタムな型制約を登録し、なおかつ明示的に引数スペックへのマッピングを登録しない場合、MooseX::Getoptは親の型の引数マッピングを使用します。
例えば、上記例のようにArrayOfInts
型を定義し、引数スペックをOptionTypeMap
に登録しない場合は普通のArrayRef
型と同様の処理(=@s
)がなされます。
メソッド¶
- new_with_options (%params)
-
引数
@ARGV
からオブジェクトのアトリビュート初期値を受け取り、新規にオブジェクトを作成します。%params
にデフォルト値を指定します(@ARGV
の値が指定されている場合はそちらを優先します)。任意の引数
argv
にリストへのリファレンスを指定することにより@ARGV
の代わりに使用される値を指定することができます。"GetOptions" in Getopt::Longの処理が(無効な引数などの理由で)失敗した場合は
new_with_options
は例外を投げます。システムにGetopt::Long::Descriptiveがインストールされていて、以下のコマンドライン引数が渡された場合は、使用法を出力した後プログラムを終了します:
--? --help --usage
それぞれのアトリビュートのドキュメントはは
documentation
オプションをアトリビュートに指定することによって指定することができます。システムにGetopt::Long::Descriptiveがインストールされている場合は
usage
引数もnew
に渡されます。 - ARGV
-
このアクセッサは
new_with_options
が呼ばれた時点の@ARGV
のコピーへのリファレンスを保持します。 - extra_argv
-
このアクセッサはGetopt::Longが処理できなかった
@ARGV
の「余り」を保持します。@ARGV
本体は変更されません。 - meta
-
ロールのメタオブジェクトを返します。
バグ¶
All complex software has bugs lurking in it, and this module is no exception. If you find a bug please either email me, or add the bug to cpan-RT.
作者¶
Stevan Little <[email protected]>
Brandon L. Black, <[email protected]>
Yuval Kogman, <[email protected]>
CONTRIBUTORS¶
Ryan D Johnson, <[email protected]>
Drew Taylor, <[email protected]>
コピーライト & ライセンス¶
Copyright 2007-2008 by Infinity Interactive, Inc.
This library is free software; you can redistribute it and/or modify it under the same terms as Perl itself.
POD ERRORS¶
Hey! The above document had some coding errors, which are explained below:
- Around line 3:
-
Non-ASCII character seen before =encoding in 'コマンドライン引数を処理するためのロール'. Assuming UTF-8