名前¶
Net::Daemon::Log - ログ出力のためのユーティリティ関数
概要¶
# ログ出力方法を選択する: syslog または Win32::EventLog
$self->{'facility'} = 'mail'; # デフォルト: Daemon
$self->{'logfile'} = undef; # デフォルト
# ログ出力方法の選択: stderr
$self->{'logfile'} = 1;
# ログ出力方法の選択: IO ハンドル
my $file = IO::File->new("my.log", "a");
$self->{'logfile'} = $file;
# デバッグメッセージ(両方とも同じこと):
$self->Log('debug', "This is a debugging message");
$self->Debug("This is a debugging message");
# エラー・メッセージ(両方とも同じこと):
$self->Log('err', "This is an error message");
$self->Error("This is an error message");
# 致命的なエラーメッセージ (暗に'die'を意味します)
$self->Fatal("This is a fatal error message");
警告¶
これはALPHA状態のソフトウェアです。これはインターフェース(API)が 最終的に確定されていないためだけに'Alpha'になっています。Alpha状態は コードの品質や安定性には当てはまりません。
説明¶
Net::Daemon::Log は移植性のあるメッセージ・ログ出力のための ユーティリティ・クラスです。デフォルトではsyslog(Unix)や Win32::EventLog(Windows)を使いますが、メッセージ・ログ出力を stderrやログファイルにリダイレクトすることもできます。
一般的なログ出力¶
$self->Log($level, $msg, @args);
これが一般的なインターフェースです。ログ出力のレベルはsyslogスタイルで、 'debug', 'info', 'notice', 'err' または 'crit' という言葉のうちの1つです。 infoとnoticeが必要になることはまずないでしょう。そしてcrit(critical)という 理由も思い当たりません。全体の95%の場合は、deugとerrで十分でしょう。
ログ出力する文字列$msgはprintfと同じフォーマット文字列です。
ユーティリティ・メソッド¶
$self->Debug($msg, @args);
$self->Error($msg, @args);
$self->Fatal($msg, @args);
これらはdebugとerrのレベルを持ったログ出力の置換えです。後ろの2つの違いは FatalはPerl例外を投げることも含んでいるといことです。
ログ出力先の選択¶
デフォルトではログ出力はsyslog (Unix) または EventLog (Windows)に行われます。 しかし以下のように設定するとstderrへのログ出力を選択することができます:
$self->{'logfile'} = 1;
もしsyslogもEventLogも使えないときに必要です。代わりの選択としては以下の ように設定することがあります
$self->{'logfile'} = $handle;
$handleはIO::Handleのようにprintメソッドをサポートしている オブジェクトです。通常、ログ出力の出力先は最初に$self->Log()を呼ぶと すぐに選択されます。しかし最初にLogを呼び出す前に、
$self->OpenLog();
とすることで出力先の選択を強制することができます。
マルチスレッド化¶
このクラスのマルチスレッドの能力は基にしているSys::Syslog、 Win32::EventLog またはIO::Handle に大きく依存しています。それらが スレッド・セーフであれば、このパッケージも同じだと考えることができます。 (例外はスレッドが開始する前に$self->OpenLog()を呼んでおいた方が よいということです)
作者と著作権(AUTHOR AND COPYRIGHT)¶
Net::Daemon is Copyright (C) 1998, Jochen Wiedmann
Am Eisteich 9
72555 Metzingen
Germany
Phone: +49 7123 14887
Email: [email protected]
All rights reserved.
You may distribute this package under the terms of either the GNU
General Public License or the Artistic License, as specified in the
Perl README file.
参考資料¶
Net::Daemon(3), Sys::Syslog(3), Win32::EventLog(3), IO::Handle(3)